Why It Happens

同じ体組成計でも、信じてよい項目とそうでない項目がある

体組成計の画面には、いくつもの数字が並びます。——全部が同じ精度で出ているわけではありませんでした。

業務用の機器と比べた研究

要支援・要介護の高齢者88名を対象に、家庭用と業務用を同時に測って比べた研究があります。

〔対象と方法〕要支援・要介護高齢者88名を対象とした.業務用体組成計で骨格筋量,骨格筋量指数(SMI),左半身および四肢のPhase angle(PhA)を測定した.家庭用体組成計で骨格筋量,SMI,全身および四肢の筋質点数を測定した.2つの体組成計間の筋量および筋質指標の関連性について解析を行った

同じ人を、2台で測っています。——どこが一致してどこがずれるかが、そのまま出ます。

結果は、項目で割れた

〔結果〕骨格筋量は高い一致がみられた(r=0.9).筋質指標の相関分析では,全ての指標で有意な弱~中等度の相関がみられた

```骨格筋量 r=0.9 → 高い一致筋質指標 弱~中等度 → 一致は、そこまで強くない```

同じ機器が、同じ瞬間に出している数字です。——それでも、項目によって業務用との近さが違います。

そして結語は、筋量についてだけ書かれています。

〔結語〕骨格筋量は家庭用体組成計でも高い信頼性が得られる可能性がある

「筋質も」とは書かれていません。——書かれていないことを、書かれたことにしない。

若年成人でも、筋肉量の一致は高い

別の研究では、若年成人38名で全身筋肉量と体幹筋肉量を比べています。

〔結果〕全身筋肉量と体幹筋肉量ともに,固定誤差と比例誤差が認められず,全身筋肉量の級内相関係数は0.995,体幹筋肉量の級内相関係数は0.963であり非常に高かった

筋肉量については、家庭用でも業務用に近い値が出ています。

だから、画面の読み方が変わる

```筋肉量・骨格筋量業務用と近い。追ってよい筋質の点数一致は弱~中等度。強く読まない```

画面に並んでいることは、同じ確からしさで出ていることを意味しません。

この記事で確認したこと


出典

この記事は広告ではありません。特定の機器を薦めるものでも、効果を保証するものでもありません。健康状態の判断は、測定機器の数字ではなく、医療機関で行ってください。

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